まっすぐなまなざし



子どものまっすぐなまなざしは眩しいですね。

先日小学生のことを書きましたが、今日はもうちょっとお姉さんのこと。

テレビで、江戸時代の武将が「自身の荒い気性を治めるために茶の湯を始めた」という動機を持つことが紹介されていたそうです。話をきいていると、大茶人として名を残しているあの方のことだな、とわかりました。

「茶道には、自分の心を鎮めるような作用があるのでしょうか?」ときかれました。まっすぐな、心のこもったまなざしです。私も本気で応えなくてはなりません。

その武将の本心は知るべくもないし、私はこう思う、ということしか言えませんが、「そういう作用もあると思いますよ、その理由は」と3つあげました。「亭主も客もそれぞれが、自分優先でなくて相手の気持ちをおもんばかって時をすごすのがお茶が目指すことの一つだから」「茶室は身分も貧富も関係なく、丸裸の自分を互いがさらす場だから」「定まった『型』を何度も何度も繰り返すことで、自分の慢心や見栄や自我をそぎ落とした空っぽの自分になる稽古となるから、そしてその先にこそ『はたらき』があるから」 

ずっと、私をまっすぐに見つめて話を聞いてくれました。キラキラ、というよりもさらに深く確かなまなざしだったと思います。そうなのだったら、私も初めてみたい、といってくれました。この落ち着いたお嬢さんにも「鎮めたい暴れる気持ち」があるのでしょうか。

自分の娘と同じ年頃のお嬢さんですが、真剣な気持ちでお茶に取り組む気持ちをしっかり持ち続けなくては、と私の気持ちを初心に戻してくれました。ありがとうございました。


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Last Update 2020/8/2