まっすぐなまなざしに また出逢えた日


今日は、親子でこられているお母さんと小1君のお稽古でした。

好きなお裂地の古帛紗や数寄屋袋もそろえてもらって、りりしい紫の帛紗をうれしそうに携えてきます。毎回、お稽古に来たらまずキョロキョロ・・・と今日のお菓子を探す様子がかわいいのです。

さて、今日は10月に入って始めてのお稽古でしたのでしつらえがちょっと秋らしくなっていました。お花も、もうすぐ葉が落ちるかな・・・という感じの日向水木をいれていました。秋になってきたね、暑い夏から寒い冬に向かって一直線じゃなくて、行ったりきたりしながらだんだんと季節がかわっていくね、ほら、この葉っぱももうすぐ散ってしまう様子だね・・・

すると彼は

「そしてまた、でてくるんだよね。繰り返しだね」と言ったのです。

私は言葉を失ってしまい、正直にいうと、涙がこぼれそうでした。

きっと何気ない一言、思ったままを口にしたのでしょう。

でも、たった数回の巡る季節を経験しただけの彼の口から、これこそ本質、と思える言葉がでてきたのです。変わっていく、巡っていく、繰り返す、再生する、とどまらず、逆らわず、生も死も受け入れて、自然の中で・・・。「こどもだからわからない」なんてウソですね。子どもだからこそ、まっすぐに見えてるものがある。いや、大人でも子どもでも、その人なりの見え方やタイミングはあるのでしょう。それを子どもは、気負わず、てらわず、素直に口に出してくれる、ということでしょうか。偉そうにいってますが、私にもわからないことだらけです。周りから教えてもらうことばかりです。今日は彼の言葉をきいて「ああ、私達はこれこそを学ぶために生きてるんだ」と思ったのです。

彼のお父様が、「多くの仕事はやがてAIがこなせるようになる、でも茶道のように『道』と名の付くものは、人にしかできない、息子たちにもそれを身につけてもらいたい」とおっしゃったそうです。お兄ちゃんは武道を学んでいるのだとか。この小1くんにも是非末永く茶道を続けてもらって、大きくなっていくのを見守っていけたら幸せだなあ、と思います。 

もう一人の小学生くんももう3年目。揃って袴をつけてお点前でもお運びでもしてくれるようにならないかな〜と先生の妄想は広がるばかりです・・・

↓このお花は少し前のです。記事とは無関係。



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Last Update 2020/3/29