今日もよき日

最終更新: 2018年12月1日


毎日がものすごい速さと密度で過ぎていきます。なかなか物事に丁寧に取り組むことができなくて、反省ばかりです。


「日日是好日」はお茶をする人にとっては親しみのある言葉です。初めてこの本を手に取ったのがいつだったか忘れてしまいました。かなり前、図書館でのことです。きっかけも忘れてしまったけど、どこかで書評でもみたのでしょうか。文庫でなくて単行本でした。初めて読んで、面白いな、と思ってその後数年の間に合計3回借りました。そんなに何度も読みたい本なら、と購入したのが数年前です。(本はどんどん増えるのでできるだけ買わないようにしているのです・・・だから買ったのもスペースとお金をケチって文庫版)


何度読んでもすごい、と思うのは茶道を何十年も続けている筆者が、学び始めた頃の気持ちを忘れずにいて表現していることです。「ああ、そうだったかな」「そうか、そういうところが初心者の方には新鮮なんだな」という、今は忘れ去ってしまった気持ち、それを実にみずみずしく表現されていて。もう一度、茶道に初めて触れた日からのことを追体験できるような。お茶の面白さ、楽しさ、そしてお茶を通しての主人公の学びや成長を一緒に年月を重ねながらのぞき見させてもらっているような作品でした。作品中で紹介される映画「道」のように、何度読んでもその都度発見がありました。


映画化される前か後かわかりませんが、続編がでているということで最近購入してみました。実は前作ほどには心を動かされなかった。面白くはあったけど、私にとっては前作の「お茶の世界に足を踏み入れていく、深まっていく」というワクワク感が楽しかったのかな−、という気がします。続編で描かれているお茶と季節を楽しみ、感じる世界というのは今私が現に身をおく世界だからかな? アルアル、という共感はあっても、ワクワクは少ないのかも。いや、もちろん内容は十分面白く興味深いんですけど。「続編」ということで、お茶の世界を探検していく主人公の大冒険の続き・・・かと思ったら、そうじゃなかった、ということかしら。彼女もすっかり「お茶ジャングル」の住人として落ち着いてしまっているから、次の一歩を踏み出したら、さあ鬼が出るか蛇が出るか!?というドキドキ感はすくない(笑)。 


そうか、私がこの前作に求めていたのは冒険だったのか・・・と思った次第。

いずれにしても、両方ともお勧めです。

稽古場にあるのでパラパラしてみてください。(ごめんなさい、この本は貸し出しはしません。ときどき突然読みたくなるから。)


↓お菓子の銘は「好日」です。





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Last Update 2020/3/29