降らずとも傘の用意


「茶の湯を大成した人」といえば「千利休」と学校でも習ったかと思います。具体的には、いったいどんなことをした人なの?というのは、私もずっと疑問に思っていたのですが、またそれはいずれ。

その千利休さんが残された「利休七則」という教えがあります。茶道においてはもちろん、現代にも十分に活かせる智恵、わかりきっていることだけどこれがなかなか・・・というような教えです。

「降らずとも傘の用意」

準備は入念に、ということですね。突然の雨に困った経験はだれしもあることでしょう。先を見通して、用意できることはしておきなさい、という教えはわかっていても・・・ 何度「利休さん、教えを守らない私が悪いんです、せっかくいい言葉を残してくださったのに」と反省したことでしょう。それでもなお、傘を携えない(←これは例えですが)ことの多い私。

明日から学校、という今夜になってまだ春休みの宿題に精を出している我が子達をみながら、「あら、私が悪いお手本なのかしら」とふと思いました・・・。

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お茶事では、露路(ろじ=一般的に思われているところの「茶庭」)を通って席に入ります。その間に蹲(つくばい)で手を清めたりもします。雨が降ったら「露路傘」というのを使います。竹の皮で編んだ傘で、柄はついていないので片手で頭の上に掲げます。蹲で柄杓(ひしゃく)を使っているときは手がふさがっているので、次の人が傘を支えてあげることになります。

写真は、師匠宅のお茶事にて。



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Last Update 2020/10/20